LTV(ライフタイムバリュー)について

今回も前回に引き続き、顧客ポートフォリオ理論について、説明します。セッション2の今回は、前回のメルマガに登場したLTVについて補足したいと思います。

前回のメルマガで、LTVとは、以下の式で表されることをご説明しました。
『 LTV = 客単価 × 回転数 』

LTVとは、つまり売り上げ金額のことになるのですが、何故LTVという言葉にするかというと2つの理由があります。

まず1つ目の理由は…

顧客が満足している「度合」を知ることです。

購入回数(回転数)が増えるということはリピート購入してくれたということです。購入回数(回転数)が増えるとLTVは高くなるため、LTVは「顧客満足度指数」と考えることが出来ます。

2つ目の理由は…

顧客が満足(不満足)の原因を知ることができることです。

単に「売上金額」だけではその原因は分かりませんが、客単価と回転数という2つの要因に分けることで、売上低下(顧客満足度の低下)の原因をつかむことができます。

例)
■客単価が低下している場合

「購入して間もない顧客がリピート購入してない」(高額商品購入の優良顧客に成長していない。)または、「低価格商品の発売」などが原因として考えられる。

■回転数が低下している場合

「リピート顧客が離脱している」または、「リピート顧客が少ない時期に新規顧客を多く獲得した」などが考えられます。(今は新規で売上はあるがリピートが落ちているのでこのままでは危険!)

このように、お客様との関係を管理することで、現在の状況がわかるようになっていきます。

LTVという言葉はよく耳にするかと思いますが、このような意味合いが含まれていることは、意外に知らなかったりしますよね。

次回はお待ちかねの顧客ポートフォリオ理論の概要をご説明致しますね。

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